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【DXとは】企業のDX化とは?推進の理由と戦略。わかりやすく解説

2022年9月20日

企業のDX化とは?推進の理由と戦略。わかりやすく解説

こんにちは、しょうです!

色々と話題のDX(デジタルトランスフォーメション)ですが、ちゃんとした意味を理解できている方は少ないのではないでしょうか。DXの真の意味を理解し、適切な対応を取れなくて、DXに失敗している日本企業は非常に多いと言われています。

今回はそんなDXの真の意味やどういうことを意識してDX化していけばいいのかを解説していきます。

モンちゃん
こんな人におすすめ!

・「DX化」とは

・DX化の考え方の意味を理解したい

・DX化を進めるための方法を知りたい

■DX化とは

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、直訳すると「デジタルによる変容」という意味になります。つまりデジタル技術を用いて、企業の業務フロー改善や新たなビジネスモデルの創出など、ITによって人々の生活がより良くなっていくコトをDXといいます。

現在、DX化の推進はあらゆる企業にとって、他社企業との優位性を持つための重要なファクターとなっています。

DXについては、多くの方が「デジタル化(IT化)をしていくコト」、「AIやIoTを企業や生活に取り入れていくコト」と思っているかもしれませんが、DXとは単なるデジタル化ではなく根本的なビジネスモデルの変革のコトを指します。

■DXとデジタル化の違い

先にも述べたようにDXはデジタル化(IT化)とは、大きく意味が違うものになります。デジタル化(デジタイゼーション)とはあくまでもDXの一つの段階にすぎません。DX化とは根本的なビジネスモデルの変革のコトで産業構造さえも変えていく大きな事柄になります。

例えば経理関連の経費の集計などをRPAのようなロボットを活用して自動化し、仕事を効率化していくことはデジタイゼーションとなり、DXはさらにその先の変革のことをいいます。

アナログからデジタルへ移行していくことをデジタイゼーション、組織やプロセス全体をデジタル化することをデジタライゼーション、デジタル技術による産業に革新的なイノベーションを起こすことをデジタルトランスフォーメーション、というように段階を踏んで進んでいくものであります。

DX化の段階

■DXの必要性とは?

DX化は、なぜ今必要とされるようになったのでしょうか?DX化を進める上での必要性を以下にまとめました。

ビジネスを活用した優位性が求められている

デジタル化が進んでいく昨今、デジタルを取り入れていくだけでは、企業としての優位性にはなり得なくなっています。デジタルを取り入れた後、そのデジタルで得られるデータを活用して、ビジネス構造ひいては産業自体を変革することで優位性が生まれます。

現在、AIやIoTのような高度なテクノロジーも当たり前になってきています。AIが大量にデータを保有する形になっていたとしても、それを上手く活用できていない企業は多く、AIではそのアイデアを出す役割を担ってはくれません。そのため、ビジネス変革のアイデアやビジネスモデルを考えることが重要となっています。

システムの老朽化とIT人材の不足

「2025年の壁」というものが経済産業省より報告されています。これはDXを進めるにあたり生じる課題を克服できなければ、将来的に大きな損失を生むことになるということを示唆されたものです。その要因として、システムの老朽化とIT人材の不足などがあります。

システムの老朽化

レガシーシステムの保守切れが目前に迫っており、それにより既存システムの約8割に不具合が生じ、動かなくなることがあるとされています。また、それによる損失は約12兆円にものぼるとされています。

DXを進めるIT人材の不足

DXを進めるIT人材の不足も懸念されています。人材不足の要因の一つとして、老朽化した既存システムの保守・運用に関わる仕事に人材のリソースが割かれてしまうことがあります。また高度な知識や技術を有しているIT人材を保有できたとしても、企業が上手く使いこなせなかったりしている現状があります。

■DX化推進のポイント

経営層・社内全体を巻き込んだ改革を行う

DX推進化おいては、経営層の強いリーダーシップが必要になります。前述した通り、全社を巻き込んだイノベーションを起こすための施策として実施しなければいけないため、決定権を持つ経営層が主導になり、現場を巻き込んで進めていかなくてはいけません。経営層がしっかりとビジョンを示して、進行していくことで効率よく円滑にプロジェクトが進んでいきます。

スピーディーに動ける対応力と実行力

デジタルの世界は展開が早く、日々新しい技術やテクノロジーが生まれています。また、DX化を推進している競合も常に変化を続けており、競合優位性を確保するためにもスピーディーに動ける対応力と実行力が必要不可欠になります。そのためにはあらゆる事柄を想定して、対応策を決めておき、常に新しい情報を手に入れられるような体制を整えることが重要になります。

必要なIT人材の確保と育成

DX推進が上手く進まない企業には、圧倒的にIT人材の不足と育成体制が整っていないことが要因として考えられます。DX化をスムーズに進めていくためには、それを主導できるIT人材が必要なため、確保するための方法や体制を整える必要があります。

そのためには、人材を採用するための採用費を捻出したり、採用強化ができるような取り組みの強化を行います。また、社内で育成ができる仕組みを構築して育てていく体制を整えることが重要になります。

■まとめ

本記事を最後までお読み頂きありがとうございました。「DX化」とはどんなものかをご理解頂けましたでしょうか?現在、日本ではDX化が急務となっていますが、DX化を進めるためにはいくつも壁があります。

DX化は、なかなかにハードルの高いプロジェクトですが、熾烈を極めるビジネス社会において、日本企業が生き残っていくためには今まさに考えなくてはいけない重要な事柄の一つになります。少しでも本記事が参考になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

しょう

大手食品メーカーの商品開発→人材業界のキャリアアドバイザー→WEBマーケティング業界で働いている、30代半ば現役WEBマーケターです。WEBマーケター・キャリアアドバイザーの経験を活かして、WEBマーケティングを中心に「仕事とは何か」、「キャリア(人生)をどのように考えるか」の情報を発信していきます。 ブログに対してのご質問や疑問などありましたらお問い合わせにてご連絡ください。 「ITパスポート・WEB解析士・Google広告認定資格(複数種)」の資格を保有しています。

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