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【メタバースとは】 メタバースって何?注目の理由や将来性をわかりやすく解説

2022年9月21日

メタバースって何?注目の理由や将来性をわかりやすく解説

こんにちは、しょうです!

今、話題のメタバース、皆さんどういったものかちゃんと理解していますでしょうか。様々な著名人や企業が注目をしているメタバースですが、その市場規模は2027年には4,269億ドルにまでなる可能性のある、市場であると言われています。そんな今注目のメタバースを知らなくては、ビジネスの流行に乗り遅れてしまいます。本記事はそんな方のためにメタバースの基礎から意味、始め方などをわかりやすく解説します。

モンちゃん
こんな人におすすめ!

・「メタバース」とは

・メタバースってなぜ注目されているの?

・メタバースの将来性を知りたい

■メタバースとは

メタバースとはインターネット上に仮想空間を作り上げ、そこで現実世界のようにコミュニケーションをとったり、ネット上で売買したりすることができるプラットフォームのことで、それら関連サービス全般をメタバースといいます。もともとは「Meta(超)」と「Universe(宇宙)」を組み合わせてつくられた造語で、近年新たなビジネスやマーケティングの領域として注目を集めています。

実際には仮想空間内でVRのヘッドセット等を利用してアバターを操作し、リモート会議、チャット、ゲーム、ショッピング、ライブなど様々なサービスを利用することができるものになります。メタバースでよく引き合いに出されるのが、自粛生活が続く中、大人気となったゲーム「あつまれ どうぶつの森」です。通称「あつ森」のネット上の世界で、動物(アバター)が自分の代わりに個性豊かな動物たちと生活するというもので、メタバースの一種になります。

つまりメタバースとは、仮想空間上でアバターがあなたの代わりにそこにいるかのように行動できる空間のことです。

■メタバースが注目される理由

コロナによる外出自粛

世界的な大流行となったコロナウイルスですが、それが世界に与えた影響は大きく、企業も外出自粛して、リモートワークをせざるを得ない状況になりました。オンラインのビデオサービスもかなりの企業が導入をしてきましたが、オンラインビデオサービスも便利ではありましたが、リアルには程遠いやり取りとなりました。そのリアルとオンラインの間として注目されたのがメタバースです。

すぐそばにいるような感覚でコミュニケーションをとれたり、やり取りができることでコミュニケーションを円滑に行うことがメタバースで可能になりました。「あつ森」を使ってリモート会議をしたなんてベンチャー企業もあるほど、メタバースは活用されていました。

VR技術が発展した

VR技術が発展したこともメタバースが注目を集めるようになった要因になりました。VRとは、Virtual Reality(バーチャル リアリティー)の略で、仮想現実という意味になります。VRは、メタバースを利用するのに必ず必要というわけではありませんが、よりリアルに仮想空間にいるような体験をするのにVRが必要となり、メタバースとの相性が良いものとなります。

VRの技術が発展し、発売当初は高額となっていましたが、今では一般の人でも気軽に買えるほどの価格となったことで、VRが身近になりメタバースでの利用が促進されたと言っても過言ではないでしょう。

メタバースで新たなビジネスが展開できる

今までは「あつ森」のようなゲームやアバターを使ったコミュニケーションや出会いの場など、娯楽の一種として活用されていたメタバースですが、今ではビジネスシーンでの活用が期待されています。

実際にはメタバースを利用することによって、仮想空間で自宅に居ながら商品やサービスを体験することができます。仮想現実の店舗で洋服を試着したり、仮想空間の住宅物件を内覧したりすることが可能で、ECを進化させ、より便利にした空間がメタバースと言えます。実際にバーチャル店舗を運営している企業は増えていて、NTTドコモやヤマハなども実際に仮想空間で出店をしています。

■メタバースのメリット

さまざまな人とリアルタイムでコミュニケーションが取れる

メタバースは場所や時間にとらわれず、どこでも世界中の人とでも現実に近い形でコミュニケーションを取ることができます。メタバースを活用すれば、移動することなくバーチャル店舗で買い物をしたり、バーチャルイベントに参加したりできるため、移動にかかる時間や費用を削減できます。また企業側としても、店舗やイベントのための会場を用意することなく集客することができるため、大幅にコストを削減することができます。

新しい体験ができる

現実世界やECにはない、新しい体験を生み出すことができるのもメタバースの大きなメリットです。メタバースでは、どんな世界観でも設計次第になりますので、どんなコンセプトでどんなお客さんを掴まえていきたいかを考え作ることができます。

また、従来のECサイトでは得られる情報に限界があります。例えば洋服などを選ぶ際には、写真と実際の商品の色味が違ったや全体像がよくわからなかったなど、経験があるのではないでしょうか。仮想空間上では、ECサイトよりも細かな情報を得ることによって、購入して失敗するようなことは限りなく少なくなるでしょう。

新たなビジネスチャンスを得られる

上述でもお伝えした通り、様々なビジネスチャンスを生み出すことができます。アパレルのように洋服を仮想空間上で販売したりすることはもちろん、エンターテインメントサービスも提供できます。例えば、外出自粛の中でも楽しめるライブ配信のサービスや美術館、コミックマーケットなども仮想空間で運営することが可能です。オンラインだけどリアルにより、近い環境でサービスを提供できるのもメタバースのメリットになります。

■メタバースのデメリット

準備に手間やコストがかかる

メタバースはまだまだ発展途上のビジネスになりますので開始するためには、コストと時間がかかります。メタバースを利用するにおいては、十分なネット環境とVRゴーグルやコントローラー、高スペックなPCなども必要になりますので、初期費用が高く、利用するのにハードルが高いというのがデメリットになります。また、ビジネスの展開や活用方法などが確立されていないのもあり、投資対効果に予測がつかないのもデメリットの一つといえます。

セキュリティの脆弱性

メタバース空間ではNFTの技術を使い、仮想通貨で売買やサービスを利用することになります。仮想通貨をメタバース内で活用するにはウォレットと言われる仮想空間での財布のようなものを使って利用するのですが、そのウォレットのセキュリティの虚弱性が問題とされています。

過去には、ウォレットのハッキングなどで仮想通貨の盗難などの事件も起きてしまいました。また、アカウントの乗っ取りや不正利用なども今後の問題点として挙げられています。

■メタバース活用の事例

JRが提供しているVirtual AKIBA World

2022年3月25日に世界初のメタバース・ステーションのVirtual AKIBA World(バーチャルアキバワールド)がJR東日本から提供開始しています。秋葉原駅およびその周辺を再現した、JR東日本オリジナルのバーチャル空間であり、リアルさながらに再現された駅空間で、改札を通過したり電車に乗ったり、秋葉原駅周辺を歩くなどさまざまな体験ができます。また、来訪者同士のコミュニケーションやショッピングも楽しむことができる空間です。

株式会社ビームスによるバーチャルスタッフの接客

人気セレクトショップBEAMSは、2022年12月に開催された「バーチャルマーケット2021」に2022年8月には「バーチャルマーケット2022 Summer」店舗を出店しました。

話題作のアニメとコラボレーションした商品やBEAMSの実際に販売している商品などを取り扱っており、ショップスタッフも含む約50名の社員が交代でバーチャル接客を受けることができます。

META社提供のリモート会議サービス

メタバースは上記に上げたようにエンターテインメントやショッピングだけでなく、ビジネス分野でも活用されています。META社ではメタバースの仮想空間を使って、リモート会議ができるようなサービスを提供しています。アバターを使用して自宅にいながら会議などを同じ空間でミーティングすることが可能なサービスです。さらにVRを活用することにより、バーチャル空間に設置されているホワイトボードを書き込んで他のメンバーと共有したりするなど、より臨場感のあるコミュニケーションが行えるツールとして、活用されています。

■まとめ

本記事を最後までお読み頂きありがとうございました。「メタバース」とはどんなものかをご理解頂けましたでしょうか?メタバースは、まだまだこれからの技術やサービスになりますが、今後の将来性を感じ、投資をする企業も増えてきています。とはいえ、一般の方のサービスの利用にはハードルも高く、まだまだ市場が大きくなるには時間が掛かるかと思いますがこれから伸びていく産業にビジネスチャンスは眠っていることでしょう。少しでも参考にして頂けますと幸いです。

  • この記事を書いた人

しょう

大手食品メーカーの商品開発→人材業界のキャリアアドバイザー→WEBマーケティング業界で働いている、30代半ば現役WEBマーケターです。WEBマーケター・キャリアアドバイザーの経験を活かして、WEBマーケティングを中心に「仕事とは何か」、「キャリア(人生)をどのように考えるか」の情報を発信していきます。 ブログに対してのご質問や疑問などありましたらお問い合わせにてご連絡ください。 「ITパスポート・WEB解析士・Google広告認定資格(複数種)」の資格を保有しています。

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